イラスト用タブレットを選ぶとき、「iPadとAndroidのどちらがいい?」「ペンは別に買う?」と迷いませんか。
どちらもPCなしで画面に直接描けますが、使えるペンやアプリは機種によって違います。
特に確認したいのは、対応するペン・アプリ、本体の性能、ペンを含む合計価格です。
先に確かめておくと、買ってから「使いたいペンが使えない」と困ることを防ぎやすくなります。
この記事では、必要なものと価格帯から選ぶポイントまで、初めての人向けに順を追って説明します。
用途別の候補4機種も紹介するので、自分の描き方に合う一台を探す参考にしてください。
この記事の結論
- PCなしで描きたいなら、画面とアプリが一体になったタブレットが候補です。
板タブ・液タブは基本的にPCにつないで使います。 - 最初に確認したいのは対応ペンです。
指や一般的なタッチペンで操作できても、筆圧を読み取る専用ペンが使えるとは限りません。 - 価格は本体+対応ペン+必要なアプリの合計で比べましょう。ペン付属の製品と別売りの製品があります。
- アプリを先に決めているなら、iPadとAndroidのどちらで使えるか確認しましょう。
たとえばProcreateはiPad向けで、CLIP STUDIO PAINTはiPad・Androidの両方に対応しています。 - 迷ったら、使いたいアプリとペンの組み合わせを先に決め、次に画面サイズと予算を比べると選びやすくなります。
イラスト用タブレットとは?
ここで紹介するのは、PCにつながずに絵を描けるiPadやAndroidのタブレットです。
本体に画面とアプリがあり、対応するペンで画面へ直接線を描きます。
動画を見るためのタブレットでも指で線を描くことはできます。
ただし、イラスト制作を目的に買うなら、細かい線を描きやすい専用ペンに対応しているかを確認しましょう。
ペン先を押す強さで線の太さを変えられる「筆圧感知」も大切な確認点です。
板タブ・液タブとの違い
板タブは画面のない本体をPCにつなぎ、PC画面を見ながら描きます。
液タブは画面へ直接描けますが、基本的にPCとの接続が必要です。
iPadやAndroidタブレットは、PCがなくても本体だけでアプリを動かせるのが大きな違いです。
すでにPCがあり、できるだけ費用を抑えたい人は板タブも候補になります。
どの機器が合うか迷う方は、種類ごとの違いをまとめた記事も参考にしてください。

使い始めるために必要なもの
まず必要なのは、タブレット本体、使えるペン、イラスト制作アプリの3つです。
PCは不要ですが、ペンが付属するかどうかは機種によって異なります。
- タブレット本体:画面に絵を描き、アプリを使うための本体です。購入前に、使いたいアプリが使えるか確認します。
- 対応するペン:機種ごとに使えるペンが違います。
ペンが付属するか、別売りかを確認しましょう。筆圧感知への対応も大切です。 - イラスト制作アプリ:無料で試せるアプリもあります。有料アプリを使う場合は、その費用も予算に入れます。
特に間違えやすい点:
「タッチペンが使える」と「筆圧対応の専用ペンが使える」は別です。
機種名だけで判断せず、メーカーの対応表で本体とペンの組み合わせを確認してください。
iPad・Android・イラスト向けモデルの違い
iPad
iPadは、イラスト以外にも動画、勉強、仕事など幅広く使えます。
iPad向けのProcreateを使いたいなら、iPadが必要です。
対応するApple Pencilは機種によって違い、基本的に別売りなので合計費用を確認しましょう。
Androidタブレット
Androidタブレットは、さまざまなメーカーと価格から選べます。
その一方で、同じ「タブレット」でもペン対応は製品ごとに違います。
安さだけで選ばず、専用ペン・筆圧・使いたいアプリの対応を一つずつ確認してください。
イラスト制作に力を入れたAndroidモデル
Wacom MovinkPadのように、描くことを主な用途として作られたAndroidタブレットもあります。
ペン付属で始めやすい製品がある一方、普段使いやゲームも重視する人は、一般的なiPad・Androidモデルと使い方を比べて選ぶとよいでしょう。
絵を描くことに特化したタブレットは、別の記事でも紹介しています。

価格帯は本体とペンの合計で考える
イラスト向けのタブレットは数万円台から選べますが、上位モデルは十数万円を超えます。
下の金額は大まかな予算の区切りです。
販売価格は時期や容量によって変わるため、機種を価格帯だけで決めず、購入時に合計額を確認してください。
- 5万円未満:価格を抑えたAndroidなどが中心です。
専用ペンの有無やアプリの動作条件を特に慎重に確認しましょう。 - 5万〜10万円:ペン付属の描画向けモデルや、iPad本体と対応ペンの組み合わせが候補になります。
合計額と画面サイズを比べたい価格帯です。 - 10万〜15万円:性能や容量に余裕のあるiPad・Androidを選びやすくなります。
描く以外に何をしたいかも考えましょう。 - 15万円以上:大きな画面や上位モデルも候補です。
初めての一台なら、価格差で何が変わるかを確認してから選びましょう。
本体が安く見えても、ペンが別売りなら総額は上がります。
アプリやケースの代金も必要なら、合わせて予算に入れておきましょう。
イラスト用タブレットを選ぶ6つのポイント
まずはペンを含めた合計価格と、描くときに十分な性能があるかを確認しましょう。
そのうえで、使いたいペンやアプリ、画面の大きさを比べると選びやすくなります。
下のボタンから気になる項目へ移動できます。
1. ペンを含む合計価格
タブレット本体だけの値段ではなく、ペンと使いたいアプリの費用も合わせて比べましょう。
iPadのApple Pencilは基本的に別売りです。
ペンが付属するAndroidタブレットもあります。
描き始めるために必要なものをそろえた総額が予算に収まるか確認してください。
2. 本体の性能と保存容量
本体の性能は、線を描いたときの反応や、絵のパーツを重ねたときの動きやすさに関わります。
絵のパーツを透明なシートのように重ねる機能を「レイヤー」といいます。
細かい絵を描く予定なら、使いたいアプリの公式ページで必要な性能を確認しましょう。
「メモリ」はアプリの作業に使う容量で、「保存容量」は作品やアプリを保存できる容量です。
名前は似ていますが、役割は違います。
特にAndroidタブレットは機種による差が大きいため、この2つを見比べてください。
3. 対応するペンと筆圧
買う前に、タブレット本体とペンの組み合わせを確認しましょう。
同じメーカーでも、機種や発売時期によって使えるペンが異なります。
ペンを押す強さで線の太さを変えたい場合は、「筆圧感知」に対応しているかも大切です。
たとえばiPad(A16)では、Apple Pencil(USB-C)は使えますが、筆圧感知には対応していません。
筆圧を使いたいならApple Pencil(第1世代)を選びます。
このペンの接続と充電には、別途USB-C – Apple Pencilアダプタが必要です。
4. 使いたいアプリ
使いたいアプリが決まっているなら、iPadとAndroidのどちらで使えるかを先に調べましょう。
たとえばProcreateはiPad向けで、CLIP STUDIO PAINTはiPadとAndroidの両方で使えます。
アプリの公式ページで、対応する機種や必要な性能も確認してください。
まだアプリを決めていなくても大丈夫です。
無料で試せるアプリから始め、使いながら自分に合うものを探せます。
アプリがまだ決まっていない方は、端末別に機能・無料の範囲・料金を比べてみてください。
本体を買う前に、使いたいアプリが選べるかも確認できます。


5. 画面サイズ
画面が広いと、絵を描く場所と操作ボタンを同時に見やすくなります。
机に置いてじっくり描くなら、11インチ前後以上が候補です。
小さめの画面は持ち歩きやすいので、使う場所を考えて選びましょう。
6. 持ち運びやすさ
外で描くなら、本体の重さに加えて、ペンのしまい方や充電のしやすさも確認しましょう。
大きな画面は描きやすい反面、バッグに入れにくいこともあります。
自宅で使うことが多いか、外出先で使うことが多いかで優先順位が変わります。
用途別に見る候補4機種
ここでは、用途の違う4機種を紹介します。
ペンの対応はメーカー情報で確認していますが、実際に使い比べた評価ではありません。
価格や在庫、アプリの対応は変わるため、購入前に公式サイトと販売ページを確かめてください。
絵を描くことを優先:Wacom MovinkPad 11
こんな人に:PCなしで描きたい。
ペンを別に選ぶ手間を減らしたい。
Wacomの描画向けAndroidタブレットで、Wacom Pro Pen 3が付属します。
ペンを別に選ばずに始められるのが強みです。
普段使いやゲームも重視する場合は、アプリや本体性能をほかの候補と比べましょう。
iPadを比較的手頃に始めたい:iPad(A16)
こんな人に:ProcreateなどiPad向けアプリを使いたい。
iPad本体の費用を抑えたい。
11インチの基本モデルのiPadです。
イラスト目的なら、別売りのペンまで含めて選びましょう。
筆圧を使いたい人にはApple Pencil(第1世代)が候補ですが、ペンの接続と充電にUSB-C – Apple Pencilアダプタが必要です。
Apple Pencil(USB-C)は対応していても筆圧感知はありません。
余裕のあるiPadが欲しい:iPad Air 11インチ(M4)
こんな人に:イラスト以外にも幅広く使い、Apple Pencil Proの機能も使いたい。
標準のiPadより高性能なモデルです。
Apple Pencil Proに対応しますが、ペンは別売りです。
価格が上がるため、最初の一台として必要な性能か、iPad(A16)との総額差を比べて選びましょう。
イラストも普段使いもしたい:Galaxy Tab S10 FE
こんな人に:Androidで絵を描き、動画や普段使いにも活用したい。
10.9インチのAndroidタブレットで、S Penに対応し、ペンが付属します。
本体とペンをまとめて選びやすい点が魅力です。
使いたいイラストアプリが動くか、保存容量と現在の販売価格を確認しましょう。
似た名前のGalaxy Tab A11+はS Penに対応していません。
安いGalaxyを見つけても、絵を描くための専用ペン対応を型番で確認してください。
この4機種以外も検討したい方は、iPad・Android・イラスト特化モデルの機種一覧で対応ペンや価格帯を比較できます。

タブレットが向いている人・別の機器も考えたい人
向いている人
- PCを持っていない、またはPCを開かずにすぐ描きたい人。
- 自宅と外出先の両方で描きたい人。
- イラストのほか、動画や読書、勉強にも一台を使いたい人。
別の機器も考えたい人
- すでにPCがあり、とにかく費用を抑えて始めたい人。板タブのほうが総額を下げられる場合があります。
- 大きな画面、キーボードや周辺機器を使い、机に固定して長く作業したい人。
PCと液タブの組み合わせも候補になります。 - 特定のPC用ソフトや機能を必ず使いたい人。タブレット版で同じ作業ができるか確認しましょう。
購入前の最終チェック
- タブレットの型番(製品を見分ける番号)と、使いたいペンの型番は対応しているか。
- ペンは付属か別売りか。筆圧感知は使えるか。
- 使いたいアプリはiPadまたはAndroidで使えるか。
- 本体・ペン・アプリを合わせた予算に収まるか。
- 画面サイズ、保存容量、持ち運び方は自分の描き方に合うか。
まとめ
iPadもAndroidタブレットも、PCなしで画面に直接絵を描けます。
選ぶときはまず、使いたいアプリとペンがその機種で使えるかを確認しましょう。
次に、本体・ペン・アプリの合計価格と、本体の性能、保存容量、画面サイズを比べると選びやすくなります。
絵を描くことを優先するならWacom MovinkPad 11、iPad向けアプリを使うならiPad(A16)かiPad Air(M4)が候補です。
イラスト以外にもAndroidタブレットを使いたいなら、Galaxy Tab S10 FEも見てみましょう。
最後に、選んだ本体とペンの型番をメーカーの対応表で確認してください。