液タブを選ぶときは、「初めてで何を選べばよいか分からない」「初期費用を抑えたい」「広い画面で描きたい」など、選ぶ目的と優先したいことから候補を絞ると比べやすくなります。
同じイラスト制作でも、机の広さや普段の操作方法によって、選びたい一台は変わります。
この記事では、液タブの購入・買い替え・買い足しを考えている方に向けて、用途別のおすすめモデルを紹介します。
候補ごとの簡易スペックと一言コメント、同じ用途のモデルをどう選び分けるかをまとめました。
用途からおすすめの液タブを探す
まずは、外せない条件を一つ決めてみてください。
ここで紹介する液タブは、PCなどの接続先が必要な機器です。単体で描けるiPadなどのタブレットとは異なります。
表は横にスクロールできます。
| 優先したいこと | おすすめの候補 | 選び分けのポイント |
|---|---|---|
| 初めての一台で迷っている | Artist 12 3rd/Kamvas 13(Gen 3)/Wacom One 14 | 本体キー・ダイヤルの有無、普段の操作方法、接続用品 |
| 購入費用を抑えたい | Artist 12セカンド/Kamvas 13 | 新しい世代との価格差と、付属品を含めた総額 |
| 広い画面で描きたい | Artist 16 3rd/Kamvas Pro 16 V2/Artist Pro 22(Gen 2)/Kamvas 22(Gen 3) | 15インチ台か21.5インチか、机の寸法と操作方法 |
| 細部の表示や解像度を重視したい | Artist Pro 19(Gen 2)/Kamvas Pro 19 4K/Cintiq 16(DTK168) | 4Kか2560×1600か、画面サイズとタッチ操作 |
メーカーの公式仕様をもとに、2026年10月18日に確認した内容で整理しています。
描き心地や遅延、長時間使ったときの負担を実機で比較したものではありません。
液タブの仕組みや必要なものから確認したい方は、初心者向けガイドも参考にしてください。

商品カードのリンク先では、販売価格とセット内容を確認できます。
楽天市場・Yahoo!ショッピングのボタンは検索結果へ移動する場合があるため、商品名・型番・世代を見比べてください。
迷ったときにおすすめの入門向け液タブ
初めての液タブで何を選ぶか迷ったら、まずはここで紹介する3機種がおすすめです。
ペンで描く基本機能に加えて、本体の操作機能をそろえるか、シンプルな構成で始めるかで選び分けられます。
XPPen Artist 12 3rd|キーとダイヤルを一通りそろえて始めたい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 11.9インチ/1920×1080 |
|---|---|
| 本体サイズ | 327.2×189.1×12mm |
| 操作機能 | 8キー・2ダイヤル |
| 付属ペン・筆圧 | X4スマートチップスタイラス/筆圧16,384レベル |
| 接続方法 | 3-in-1ケーブル/対応環境でのUSB-C接続 |
一言コメント
初めての一台で、ペンで描く操作と、本体キー・ダイヤルでの操作をそろえたい人に。
8キー・2ダイヤルを備え、取り消しや拡大・縮小など、よく使う操作を本体に割り当てて使えます。
HUION Kamvas 13(Gen 3)|キーを絞り、ダイヤルも使って描き始めたい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 13.3インチ/1920×1080 |
|---|---|
| 本体サイズ | 361.21×202.77×11.7mm |
| 操作機能 | 5キー・2ダイヤル |
| 付属ペン・筆圧 | PW600L/筆圧16,384レベル |
| 接続方法 | 3-in-1ケーブル/対応環境でのUSB-C接続 |
一言コメント
5キー・2ダイヤルを組み合わせて、よく使う操作を本体で行いたい人に。
紹介する商品カードはスタンドなしの構成です。USB-Cケーブルやスタンドを追加する場合は、合計費用も比べてください。
Wacom One 14|シンプルな構成で描き始めたい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 14.0インチ/1920×1080 |
|---|---|
| 本体サイズ | 336×201×10mm |
| 操作機能 | 本体ショートカットキーなし |
| 付属ペン・筆圧 | Wacom Oneスタンダードペン/筆圧4,096レベル |
| 接続方法 | 対応環境でUSB-C接続/HDMI接続には別売Wacom Converterなどが必要 |
一言コメント
Wacom製の液タブで、まずはペンで描くことから始めたい人に。
HDMI接続では変換機器・ケーブル・ACアダプターの追加費用がかかります。本体価格だけで比較しないようにしましょう。
迷ったら、操作機能の好みでこの3機種から選ぶ
操作機能を一通りそろえて始めたいならArtist 12 3rdを候補にしてみてください。
キーの数を抑えてダイヤルも使いたいならKamvas 13(Gen 3)、本体の操作機能をシンプルにしたいならWacom One 14が候補です。
Wacom One 14をHDMIでつなぐ場合や、Kamvas 13(Gen 3)へスタンドを追加する場合は、必要な用品を含む金額で比較してください。
購入費用を抑えて始めたい人におすすめ
費用を抑えたい場合は、ダイヤルなどの追加機能が必要かを考え、旧世代モデルの販売条件も比べてみましょう。
ただし、旧世代だから必ず安いとは限りません。新しい世代のセール価格と、ケーブル・スタンドを含めた総額で判断してください。
XPPen Artist 12セカンド|ダイヤルを省き、購入費用を比べたい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 11.9インチ/1920×1080 |
|---|---|
| 本体サイズ | 346.2×209×12mm |
| 操作機能 | 8キー |
| 付属ペン・筆圧 | X3 Elite/筆圧8,192レベル |
| 接続方法 | 3-in-1ケーブル/対応環境でのUSB-C接続 |
一言コメント
小さめの液タブを探していて、ダイヤルより購入費用を優先したい人に。
3rdと同じ11.9インチでも、本体は一回り大きくなります。豪華版などのセット内容と、3rdとの購入時の価格差を確認してください。
HUION Kamvas 13|13.3インチで、キー中心に操作したい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 13.3インチ/1920×1080 |
|---|---|
| 本体サイズ | 366.5×217.4×11.8mm |
| 操作機能 | 8キー |
| 付属ペン・筆圧 | PW517/筆圧8,192レベル |
| 接続方法 | 3-in-1ケーブル/対応環境でのUSB-C接続 |
一言コメント
13.3インチの画面が欲しく、ダイヤルを使わずキー中心に操作する人に。
Gen 3とは別モデルです。スタンドなどの構成をそろえ、Gen 3より十分安く購入できるかを見比べましょう。
費用重視なら、世代ごとの差と買い足すものを比べる
小さめの11.9インチならArtist 12セカンド、もう少し広い13.3インチならKamvas 13が候補です。
本体のキーを使い、ダイヤルを必要としないかを基準に、新しい世代との価格差を比べましょう。
価格差が小さい場合は、本体の小ささや欲しい操作機能まで含めて選んでください。
ペンの筆圧レベルの数字だけを根拠に、描きやすさや仕上がりの優劣を決める必要はありません。
広い画面で描きたい人におすすめ
小型の液タブから大きくしたい場合は、まず15〜16インチ前後を比べ、据え置きの広い場所を使えるなら21.5インチも検討できます。
画面サイズと解像度は別の条件なので、描く面積を広げたいのか、細かな表示も求めるのかを分けて考えましょう。
表は横にスクロールできます。
| モデル | 画面・解像度 | 本体の幅×奥行き |
|---|---|---|
| XPPen Artist 16 3rd | 15.4インチ/1920×1080 | 407.9×232.8mm |
| HUION Kamvas Pro 16 V2 | 15.6インチ/1920×1080 | 437.8×251.2mm |
| XPPen Artist Pro 22(Gen 2) | 21.5インチ/2560×1440(2.5K) | 547×362mm |
| HUION Kamvas 22(Gen 3) | 21.5インチ/2560×1440(2.5K) | 527.7×324.7mm |
本体サイズは平置き時の目安です。
スタンドを使った奥行きと、キーボード・左手デバイス・ケーブルの場所も含めて確認しましょう。
XPPen Artist 16 3rd|15インチ台の画面と本体ダイヤルを使いたい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 15.4インチ/1920×1080 |
|---|---|
| 本体サイズ | 407.9×232.8×12.8mm |
| 操作機能 | 8キー・2ダイヤル |
| 付属ペン・筆圧 | X4スマートチップスタイラス/筆圧16,384レベル |
| 接続方法 | 3-in-1ケーブル/対応環境でのUSB-C接続 |
一言コメント
12〜13インチでは手を動かす範囲が狭く、もう少し大きな画面へ替えたい人に。
画面は大きくなりますが、解像度はArtist 12 3rdと同じフルHDです。表示する情報量を増やす目的なら、高解像度モデルも比較しましょう。
HUION Kamvas Pro 16 V2|15.6インチでキーとタッチバーを使いたい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 15.6インチ/1920×1080 |
|---|---|
| 本体サイズ | 437.8×251.2×11.5mm |
| 操作機能 | 6キー・タッチバー |
| 付属ペン・筆圧 | PW600A/筆圧16,384レベル |
| 接続方法 | 3-in-1ケーブル(HDMI・USB・電源) |
一言コメント
ダイヤルを回す操作より、指でなぞるタッチバーの操作を選びたい人に。
Pro 16の旧型や2.5K版とは仕様が異なります。「V2」と型番GT-156 V2、PC側のHDMI出力を確認してください。
XPPen Artist Pro 22(Gen 2)|21.5インチと付属リモコンで制作環境を整えたい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 21.5インチ/2560×1440(2.5K) |
|---|---|
| 本体サイズ | 547×362×33.4mm |
| 操作機能 | 付属のACK05ショートカットリモコン |
| 付属ペン・筆圧 | X3 Proスマートチップスタイラス/筆圧16,384レベル |
| 接続方法 | HDMI+USB/USB-Cによる接続(電源の接続も確認) |
一言コメント
据え置きの広い画面で描き、操作用リモコンを好きな位置に置きたい人に。
スタンドを含む重さは5.55kgです。キーボードや配線も含め、机の幅と奥行き、耐荷重を確認しましょう。
HUION Kamvas 22(Gen 3)|21.5インチの広さと90Hz表示を重視する人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 21.5インチ/2560×1440(2.5K) |
|---|---|
| 本体サイズ | 527.7×324.7×16〜36.7mm |
| 操作機能 | 本体ショートカットキーなし |
| 付属ペン・筆圧 | PW600L/筆圧16,384レベル |
| 接続方法 | HDMI+USB/対応環境でのUSB-C接続(電源の接続も確認) |
一言コメント
大きな画面を使い、90Hz表示も比較したい人に。
本体のキーがないため、普段のキーボードや左手デバイスと組み合わせます。実際の描き心地や遅延は、リフレッシュレートだけでは判断できません。
大きめの液タブは、15インチ台と21.5インチを分けて比べる
机の場所を抑えながら大きくしたいならArtist 16 3rdやKamvas Pro 16 V2、据え置きで描く面積を優先するなら21.5インチの2機種が候補です。
15インチ台の2機種は、ダイヤルを回すか、タッチバーをなぞるかも選び分けのポイントになります。
21.5インチでは、付属リモコンを使う構成ならArtist Pro 22(Gen 2)、手持ちの操作機器と組み合わせて90Hz表示も比べるならKamvas 22(Gen 3)を確認しましょう。
解像度を重視して選びたい人におすすめ
細かな線や文字の表示を重視する場合は、4KモデルやフルHDより解像度の高いモデルを比べてください。
高解像度でも、OSやソフトで表示を拡大すると使える作業領域は変わるため、表示倍率と文字の読みやすさも合わせて考えます。
表は横にスクロールできます。
| モデル | 画面・解像度 | 選び分けたい特徴 |
|---|---|---|
| Artist Pro 19(Gen 2) | 18.4インチ/3840×2160 | 2種類のペンと付属リモコン |
| Kamvas Pro 19 4K | 18.4インチ/3840×2160 | 指でのタッチ操作にも対応 |
| Cintiq 16(2025/DTK168) | 16.0インチ/2560×1600 | 16:10の画面・Pro Pen 3 |
| Artist Pro 22(Gen 2) | 21.5インチ/2560×1440 | 据え置きの広さを優先 |
| Kamvas 22(Gen 3) | 21.5インチ/2560×1440 | 広さに加えて90Hz表示も比較 |
上の章で紹介した21.5インチの2機種も、フルHDからの買い替え候補になります。
ここでは、より小さく設置できる16〜18.4インチの3機種を紹介します。
XPPen Artist Pro 19(Gen 2)|18.4インチの4K画面と2種類のペンを使いたい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 18.4インチ/3840×2160(4K) |
|---|---|
| 本体サイズ | 460×306.6×21.5mm |
| 操作機能 | 付属のACK05ショートカットリモコン |
| 付属ペン・筆圧 | X3 Proローラーペン・X3 Proスリムペン/筆圧16,384レベル |
| 接続方法 | USB-C接続(PCの映像出力と電源条件を確認) |
一言コメント
22インチより小さく設置しながら、4K表示と太さの違うペンを選びたい人に。
タッチ操作は非対応です。4Kでの表示倍率と文字の大きさ、手持ちPCの映像出力条件も確認しましょう。
HUION Kamvas Pro 19 4K|4K表示に加え、指での操作も使いたい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 18.4インチ/3840×2160(4K) |
|---|---|
| 本体サイズ | 448.9×272.4×21.3mm |
| 操作機能 | 10点マルチタッチ・本体ショートカットキーなし |
| 付属ペン・筆圧 | PW600・PW600S/筆圧16,384レベル |
| 接続方法 | USB-C接続(PCの映像出力と電源条件を確認) |
一言コメント
18.4インチの4K画面で、ペンに加えて指のジェスチャーも使いたい人に。
タッチ操作の対応はOS・アプリによって変わります。普段使うソフトで、必要な拡大・回転操作ができるか確認してください。
Wacom Cintiq 16(2025/DTK168)|16インチで高解像度とPro Pen 3を選びたい人に
簡易スペック表
| 画面サイズ・解像度 | 16.0インチ(16:10)/2560×1600 |
|---|---|
| 本体サイズ | 384×259×15mm |
| 操作機能 | 本体ExpressKey・タッチ入力なし |
| 付属ペン・筆圧 | Wacom Pro Pen 3/筆圧8,192レベル |
| 接続方法 | 対応環境でUSB-C接続/HDMI+USB接続(ケーブル別売) |
一言コメント
22インチほどの場所は取れず、16インチでフルHDより細かな表示を求める人に。
旧型DTK1660はフルHDです。購入時はDTK168を確認し、HDMI用ケーブルや追加電源の条件も見比べましょう。
解像度だけでなく、画面の大きさとタッチの必要性で選ぶ
18.4インチで4K表示を求めるならArtist Pro 19(Gen 2)とKamvas Pro 19 4Kを比べ、指で操作する必要があるかを確認しましょう。
16インチへ収めながら縦方向に余裕のある16:10の画面を選びたいなら、Cintiq 16(DTK168)が候補です。
広い面積で描くことが第一なら、21.5インチ・2560×1440の2機種も比べてください。
高解像度の映像を出せるPCとケーブルが必要なため、購入前に接続条件を確認しましょう。
購入前に確認したい3つのこと
PCにつなぐ方法と、別売りの接続用品を確認する
USB-Cは、端子の形が同じでも映像出力に対応しているとは限りません。
PCの映像出力・ペン入力用の通信・電源をそろえられるか、正確な型番の接続図で確認してください。
特に、Wacom One 14のHDMI接続には別売りの変換機器などが必要です。
USB-Cでつなぐモデルでも、電力が足りなければ追加の電源接続が必要になります。

スタンドと操作機器を含めて置けるか確認する
机に液タブ本体だけを置けても、キーボードや手を置く場所がなくなると使いにくくなります。
本体の寸法を紙などで再現し、スタンドを傾けた状態の奥行きと配線の余裕も見ておきましょう。
小さな液タブを外へ持ち出す場合も、PC・電源・ケーブルを含む荷物で考えてください。
サイズごとの違いは、次の記事でも確認できます。

買い替えで残したい機能を確認する
今使っているキー、ダイヤル、タッチ操作、ペンのボタンなど、残したい機能を書き出しておきましょう。
新しいモデルや上位モデルでも、今の操作をそのまま引き継げるとは限りません。
描き心地や画面の見え方が気になる方は、購入前に店頭体験やレンタルで試す方法もあります。

まとめ|使う場所と優先したい条件から選ぼう
液タブは、画面が大きいものや高解像度のものが、すべての人に合うわけではありません。
まず机に置ける大きさとPCへの接続方法を確かめ、操作機能や予算を合わせて選びましょう。
- 初めての一台で迷ったら:Artist 12 3rd/Kamvas 13(Gen 3)/Wacom One 14
- 購入費用を抑える:Artist 12セカンド/Kamvas 13を、新しい世代との総額差で比較
- 画面を広くする:15インチ台のArtist 16 3rd/Kamvas Pro 16 V2、据え置きなら21.5インチの2機種
- 細かな表示を重視する:4KのArtist Pro 19(Gen 2)/Kamvas Pro 19、16インチならCintiq 16(DTK168)
候補が決まったら、現在の販売価格と付属品、対応OS、必要なケーブルを確認してください。
ほかの機種も広く見比べたい方は、液タブ一覧も参考になります。
