板タブ選びの疑問を解消!専門用語の意味と選び方のコツ

イラスト

こんにちは、筆者の秋月です。

板タブを選ぶときに商品を見比べていると、
「色々情報が書いてあるけど、いまいちよく分からない…」
「いろいろ数値が書いてるけど、そもそもどれくらいあればいいの?」
と、思う人も多いでしょう。

そこで今回は、板タブに関する専門用語やよく出てくる単語について解説していきたいと思います。

板タブの製品スペックについて

まずは、板タブを販売している製品ページの製品スペックを確認していきましょう。
今回は、XP-PEN社から販売されている「Deco MW」を例に見てみます。

「Deco MW」製品ページ

「Deco MW」製品スペック

製品モデルDeco MW
ワイヤレス技術Bluetooth v5.0
寸法259.8 x 157.8 x 8.8 mm
本体重さ320g
作業エリア203.2 x 127 mm(8 ” x 5 “)
ブラック、ブルー、グリーン、ピンク
ショートカットキー8個
解像度(DPI)5080 LPI
レポートレート200RPS (最大)
連続作動時間≧10 時間
バッテリー容量1000mAh/3.7V
スタイラスペンX3 Elite
筆圧レベル8192
傾き検知機能±60°
読取高さ10mm
搭載ポートUSB-C
電源入力5V ⎓ 1A
互換性Windows 7 以降/Mac OS X 10.10 以降/Linux/Chrome OS 88以降/Android 6.0 以降/iOS 12.0以降**iOSデバイスでは対応しているアプリはibisPaintのみです。
同梱品ペンタブレット本体X3 EliteスタイラスペンUSBケーブルワイヤレスレシーバーUSB to USB-C変換アダプターUSB to Micro USB変換アダプター替え芯抜き替え芯10本クイックガイド保証書
https://www.storexppen.jp/buy/deco-m-mw_2022.htmlより引用

色々と知らない単語が出てきたと思いますので、一つづつ順番に解説していきたいと思います。

専門用語の解説

製品モデル

重要度:低

いわゆる商品名です。
特に意味は無いので、気にする必要は無いでしょう。

ワイヤレス技術

重要度:中

ペンタブレットとパソコンを接続する際に、無線接続機能が搭載されている場合に記載されています。
有線接続のペンタブを選ぶ人にとっては関係の無い部分になります。
基本的にはBluetoothであることが多いですが、失敗すると接続できないので使用環境を確認しておきましょう。

サイズ・寸法

重要度:低

タブレット本体のサイズです。
収納や持ち運びを考えるときに確認しておきたいポイントです。
「作業エリア」と混同しないよう注意が必要です。

本体重さ

重要度:低

ペンタブレット本体の重さです。
持ち運びを前提とする人にとっては重要なポイントです。
持ち運ばない人は、あまり気にする必要はないでしょう。

作業エリア

重要度:

実際にペンで描画できる範囲のことです。
作業エリアが広いほど、手を大きく動かして描けるため、描きやすさに直結します。
外側の枠の部分を含んだものが本体サイズなので、作業エリアとは一致しないことが多く、別々に確認しましょう。

重要度:低

本体カラーのバリエーションです。
性能には影響しませんが、好みに合った色を選ぶことで、作業のモチベーションが上がることもあります。

ショートカットキー

重要度:

タブレット本体に付いているボタンです。
よく使う操作(「取り消し」「ズーム」など)を割り当てておけば、効率よく作業できます。
ショートカットキーの有無で効率が大きく変わってくるので、快適にイラストを描きたい方はしっかりと確認しましょう。
※左手デバイスなどで代用可能です

解像度(DPI)

重要度:低

DPIは「Dots Per Inch(ドット・パー・インチ)」の略で、読み取り精度を示す数値です。
この数値が高いほど、ペンの動きを細かく読み取れることを意味します。
極端に低くなければ問題が無いのと、有名なメーカーのものなら極端に低いものは無いです。
数値としては「2000」~「5080」LPI程度が一般的で、現在はほとんどが最大5080LPIに対応しています。

レポートレート

重要度:中

1秒間にどれだけペンの位置情報をコンピューターに送信できるかを示す数値(RPS = Reports Per Second)です。
数値が高いほど、描いた線が遅れなく画面に表示され、ストレスのない描き心地になります。
数値としては「133」~「300」RPSの製品が多く、200RPS以上であれば快適です。

連続作動時間

重要度:

フル充電の状態で、ワイヤレス接続時にどれくらい連続して使えるかを示す目安です。
有線接続ならば、気にする必要はありません。
長時間作業する方は、作動時間が長い製品を選ぶと安心です。

バッテリー容量

重要度:低

内蔵バッテリーの容量を表す数値で、単位はmAh(ミリアンペアアワー)です。
容量が大きいほど長時間使用できますが、本体が重くなる可能性もあります。
この数字よりも稼働時間のほうが、重要度が高いのであまり気にする必要はありません。

スタイラスペン

重要度:

ペンタブレットに付属するペンの種類です。
XP-PENは、「X3 Elite」「P01A」などの記載ですが、他のメーカーではまた表記が違ってきます。
描き心地に直結するので重要度は高いですが、
製品の販売ページに分かりやすく解説されていることが多いので、製品ページを確認するのが手っ取り早いでしょう。

筆圧レベル

重要度:中

ペンを押し付けたときの圧力を感知する段階の多さを表します。
この数値が高いほど、筆の入り抜きや力加減が自然に反映されます。
数値としては「1024」~「16384」で、4096レベル以上であれば十分自然な描き心地を得られます。

傾き検知機能

重要度:中

ペンの傾きに応じて線の表現を変える機能です。
±60°まで対応している場合、鉛筆で斜めに描くような自然な描写も可能になります。
ブラシの表現にこだわる人にとっては重要な機能です。

数値としては「±30°」~「±60°」で、±60°対応の製品が主流になっています。

読取高さ

重要度:低

ペンが板タブレットから離れても反応する高さの目安です。
数値としては「5mm」~「10mm」程度が一般的です。

搭載ポート

重要度:中

本体とPCを接続するためのポートの種類です。
Deco MWではUSB-Cポートが採用されており、向きを気にせず接続できる利便性があります。
ポートの種類によって、変換アダプターが必要になる場合もあるので注意しましょう。

電源入力

重要度:低

充電時に必要な電圧・電流の情報です。
基本的には記載の数値に合った電源やケーブルを使用すれば問題ありません。
ケーブルも基本的には付属しているので、気にする必要はないでしょう。

互換性

重要度:

対応しているOSやデバイスの情報です。
WindowsやMac、Androidなど、複数のOSに対応している製品は使い勝手が良いです。
間違えると使用できないので、しっかりと確認をしましょう。

同梱品

重要度:

購入時に付属しているアイテムの一覧です。
ペンやケーブル、替え芯など、必要なものが最初からそろっていれば、すぐに作業を始められます。
特に替え芯や変換アダプターの有無は、初心者にとってはうれしいポイントです。

追加用語

上記の他にも一部、知っておいたほうが良い用語があるので追記していきます。

接続方法

重要度:

ペンタブの接続方法について記載されています。
間違えると使用できなかったり変換器が必要になるので、しっかりと確認をしましょう。

まとめ

板タブのスペック表にはたくさんの情報が載っていますが、初心者の方が特に注目すべき項目は、次の6つです。

  • 作業エリア:描ける範囲の広さ。広いほど快適に描ける。
  • ショートカットキー:作業効率が大きく変わる便利機能。
  • 連続作動時間:ワイヤレス利用時に重要。長時間使う人は要チェック。
  • スタイラスペン:描き心地に直結する大事なポイント。
  • 互換性:自分の使っているOSで動作するかを必ず確認。
  • 接続方法自分の使っている機種で接続できるかを必ず確認。

この5つのポイントを意識するだけでも、
板タブ選びで失敗するリスクはぐっと下がります。

性能だけでなく、自分の使い方や環境に合っているかどうかが大切です。
この記事が、板タブ選びの手助けになればうれしいです。

それでは、快適なイラストライフを!

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