こんにちは、筆者の秋月です。
デジタルイラストを始めたいけれど、「どの板タブを選べばいいかわからない……」と悩んでいませんか?
例えば、
「安い板タブと高い板タブ、何が違うの?」
「どのメーカーの液タブを買えばいいの?」
「専門用語が書いてあるけどコレってどんな意味?」
こんな疑問を抱えている方も多いと思います。
そこで今回は、初心者向けに板タブの基本的な選び方と、性能の用語を分かりやすく解説していきます!
板タブの価格帯ごとの特徴と選び方
板タブの価格帯には、エントリーモデル、ミドルモデル、ハイエンドモデルの3つがあり、それぞれが異なるユーザー層に向けて最適化されています。
エントリーモデル(3000円~8000円)
エントリーモデルは、価格が手頃であるため、初めて板タブを使う方やコスパ重視の方におすすめです。
これらのモデルでも、基本的な機能(筆圧感知など)はしっかり備わっており、初心者でも十分に使用できます。
しかし、ミドルモデルと比較すると以下の要素が削減されている場合があります。
・サイズが小さい
・ショートカットキーが搭載されていない
・筆圧感知のレベルが低い
購入する際にはどの要素が抜けているか確認しておきましょう。
ミドルモデル(8000円~20000円)
ミドルモデルは、価格と性能のバランスが取れており、本格的にイラストを描きたい方におすすめです。
筆圧感知やショートカットキーが十分に搭載されており、機種によってはワイヤレス接続が可能です。
特に1万円を超えてくるとワイヤレス機能が搭載されている製品が多いので、ワイヤレス接続で使用する予定がある方は、ミドルモデルかハイエンドモデルを選ぶのが良いでしょう。
逆に言うと、ワイヤレス接続を利用しない場合は、
ワイヤレス機能が搭載されていると無駄に値段が高くなってしまうので、注意が必要です。
ハイエンドモデル(20000円以上)
ハイエンドモデルは、価格が高価な代わりに性能がとても高いので、1つの板タブを長年使い続けたい方にオススメです。
基本的な筆圧感知やワイヤレス機能が高性能なだけでなく、
電子ペンの芯を取り替えられたり、左手デバイスが付属されていたり、
イラストを快適に描くための付属品が搭載されています。
ハイエンドモデルは種類が少なく、選択肢が限られているため注意しましょう。
板タブを選ぶときのチェックポイント
接続方法(有線 or ワイヤレス)
有線接続(USB)は安定性が高く、遅延が少ないのが特徴。
一方、Bluetooth対応モデルはコードレスで使いやすく、デスク周りがスッキリします。
有線接続のメリット
・ワイヤレス接続よりも価格が安い
・遅延が存在しないので、安定性が高い
有線接続のデメリット
・コードが煩わしい
・携帯性はワイヤレスより劣る
ワイヤレス接続のメリット
・携帯性に優れており、収納や持ち運びに便利
・有線接続とワイヤレス接続を両立している製品が多いので、用途に合わせて接続を選べる
ワイヤレス接続のデメリット
・有線接続よりも価格が高い
・遅延が発生する可能性がある
板タブサイズ
板タブのサイズは、大きいものから小さいものまで幅広く揃っています。
板タブのサイズが大きいと、ゆったりとしたスペースで、イラストを描きやすいです。
逆に板タブのサイズが小さいと、携帯性が高い、価格が安くなるのがメリットになります。
携帯性と使用感どちらを優先するか、考えて自分にあったサイズを選ぶのが良いでしょう。
筆圧レベル
筆圧レベルが高いほど、線の強弱をより細かく表現でき、自然なタッチで描けます。
数値が高いほど、繊細な表現が可能です。
- 2048段階:エントリーモデル向け。基本的なイラスト制作には問題なし。
- 4096段階:一般的なイラスト制作に十分。筆圧を使った微細な表現がしやすく、一般的な作業に最適。
- 8192以上:プロ向け。非常に繊細な表現が可能。細かい筆圧調整が必要な作業に向いています。
ファンクションキー(ショートカットボタン)
ボタンに「取り消し(Ctrl+Z)」や「ツール切り替え」などの機能を設定できると、作業効率がアップします!
キーボードで同じ操作ができたり、左手デバイスを導入すると使用頻度が減ったりします。
作業環境によっては不要な場合もあるので、用途に合わせて選びましょう。
- ボタンなし:描くスペースが広い、ボタンがない分値段が安いなどの利点がある。
- ボタンあり:自分の描き方に合わせたキーを設定して作業効率を上げることができる。
Android対応
最近では、PCだけでなくAndroid端末でも使用できる板タブが増えています。
スマホと板タブを持ち歩いて、気軽に外出先でイラストを描くこともできます。
接続も簡単で、端末とケーブルで接続するだけで板タブを使用することができます。(ワイヤレス接続も有)
ただし、すべての板タブがAndroid対応というわけではないので、購入前に確認しておきましょう。
→ Androidでの使用を考えている方は、必ず「Android対応」と明記されたモデルを選びましょう!
板タブを販売する主要メーカーの特徴
次に、板タブを販売しているメーカーについて解説していきます。
簡単な表にまとめましたので、自分に合ったメーカーを探してみてください。
各メーカーの詳しい解説は、表の後に解説していきます。
メーカー | 特徴 | こんな人にオススメ |
---|---|---|
Wacom(ワコム) | 業界トップの信頼性。ソフトとの相性が良く、情報も豊富。 | ✅ 初心者でも安心して使いたい ✅ 使い方をネットで調べながら学びたい ✅ 長く使える品質の良い板タブが欲しい |
XP-PEN(エックスピー・ペン) | Wacomより安価でコスパが良い。筆圧レベルも高め。 | ✅ コスパの良い板タブを探している ✅ Wacom製品は少し高くて手が出せない ✅ 初めてのペンタブをリーズナブルに試したい |
HUION(フイオン) | Amazonで手軽に購入可能。 エントリーモデルが豊富。 | ✅ できるだけ予算を抑えたい ✅ 安価でもしっかり使える板タブを探している ✅ Amazonで手軽に購入したい |
その他の中華メーカー | 価格は安いが品質にばらつきあり。リサーチが重要。 | ✅ 特定のメーカーの製品に興味がある ✅ 価格を最優先してとにかく安いものを探している ✅ 購入前にしっかり情報を調べられる |
Wacom(ワコム) – 圧倒的シェア率で情報が豊富
国内でシェア率が高い、日本の会社です。
初心者向けの安価な板タブからプロ仕様の高性能の板タブまで幅広く取り扱っています。
シェア率が高いので情報もネットで探しやすく、初心者でも安心して購入できます。
Wacomの特徴
- ペンタブ業界のトップブランドで信頼性が高い
- 多くのイラストソフトに最適化されている
- ユーザー数が多いため、使い方やトラブルシューティングの情報が豊富
こんな人にオススメ!
✅ 初心者でも安心して使いたい
✅ 使い方をネットで調べながら学びたい
✅ 長く使える品質の良い板タブが欲しい
XP-PEN(エックスピー・ペン) – Wacomより安価で高コスパ
Wacomの次にシェア率が高い、アメリカの会社です。
Wacomより少し値段が安いので、予算を抑えながらも安心して購入できるメーカーとなっています。
XP-PENの特徴
- Wacom製品よりも価格が安く、初心者でも手を出しやすい
- 筆圧レベルが高く、イラストを描くのに十分な性能を持っている
- ユーザー数が増えており、ネット上の情報も豊富になってきている
こんな人にオススメ!
✅ コスパの良い板タブを探している
✅ Wacom製品は少し高くて手が出せない
✅ 初めてのペンタブをリーズナブルに試したい
HUION(フイオン) – Amazonで勢いのある注目メーカー
近年に台頭してきた、中国の会社です。
上記の2つの板タブよりもとても値段が安いので、予算が少なく抑えたい方にオススメです。
HUIONの特徴
- XP-PENよりもさらに安価なモデルが多い
- Amazonを中心に販売されており、手軽に購入できる
- コスパに優れたエントリーモデルが豊富
こんな人にオススメ!
✅ できるだけ予算を抑えたい
✅ 安価でもしっかり使える板タブを探している
その他の中華メーカー – 購入前に要チェック
その他にもAmazonでは、様々な中国の会社が板タブを販売しています。
ですが、値段面を見てもHuionと大差が無いので、わざわざ冒険する必要が無いと言えます。
その他中華メーカーの特徴
- WacomやXP-PENよりもさらに安価な製品がある
- 製品によって品質に差があるため、事前のリサーチが必要
- サポート面や対応ソフトの安定性に不安があることも
こんな人にオススメ!
✅ 特定のメーカーの製品に興味がある
✅ 価格を最優先してとにかく安いものを探している
✅ 購入前にしっかり情報を調べられる
まとめ
初心者向けの板タブ選びについて解説しました。
ポイントをおさらいすると:
- 板タブはPCに接続して使用するお絵描きデバイス。
- 初心者は エントリーモデル がオススメ。
- 有線接続のモデルがコスパが良い。
- Wacomは安定感抜群、XP-PENやHUIONはコスパ重視の選択肢。
- スマホ対応モデルを選ぶ際は Android対応かどうか を必ずチェック。
自分に合った板タブを選んで、デジタルイラストを楽しんでください!