こんにちは、筆者の秋月です。
板タブを選ぶときに、「安いモデルで十分なのか」「高いモデルを買ったほうがいいのか」で迷う人は多いと思います。
特に初心者のうちは、価格差がそのまま使いやすさの差なのか、それとも使わない機能にお金を払っているだけなのか、分かりにくいですよね。
そこで今回は、
Wacomの入門向けモデル「One by Wacom small」と、
上位モデルの「Wacom Intuos Pro large」
を見比べながら、安い板タブと高い板タブの違いを分かりやすく整理していきます。
スペックの数字だけではイメージしづらい部分も、実際に何が違うのかという視点で解説します。
比較用の実際の製品スペック
今回は比較点が分かりやすいように、
Wacomのエントリーモデルの板タブ「One by Wacom small」
Wacomのプロモデルの板タブ「Wacom Intuos Pro large」
のスペックを見比べていきます。
| 製品名 | One by Wacom small | Wacom Intuos Pro large |
|---|---|---|
| 外形寸法 | 210 × 146 × 8.7mm | 253 × 377 × 4mm〜7mm |
| 質量 | 250g | 660g |
| 読取可能範囲(W × L) | 152 × 95mm | 195 × 349mm |
| 付属接続ケーブル | Micro USB to USB-A | USB Type-A to C |
| Bluetooth接続 | × | ◯ – 連続駆動時間16時間 |
| 接続切り替え | × | USB/Bluetoothセレクターで最大3台のPCを切り替え可能 |
| ExpressKey | × | 10 |
| ダイヤル | × | 2 |
| ペン | LP-190K バッテリーレスペン | Wacom Pro Pen 3 / 汎用ペンテクノロジー |
| 筆圧レベル | 2048レベル | 8192レベル |
| サイドスイッチ | なし | 3または0 |
| 傾き検知 | × | ◯ |
| 替え芯 | 標準芯 | 複数種類対応 |
| 実売価格帯 | 約5,000〜7,000円 | 約70,000〜80,000円 |
安い板タブと高い板タブの違い
スペック表を見ても、数字だけでは違いが見えにくいと思うので、
ここからは安い板タブと高い板タブの差を、実際の使い心地に近い形で整理していきます。
作業効率に関わる部分
- 本体サイズ・作業領域
高価な板タブの方がサイズが大きく、快適な作業を行うことができます。 - ペンの性能
対応しているペンの性能が向上しており、筆圧検知や傾き検知などが優れています。
筆圧は数字ほど違いを感じにくいですが、傾き検知の有無は体感しやすいポイントです。 - ショートカットキーの有無
ショートカットキーの搭載数や配置は、作業のしやすさに直結します。
ただし、この部分はモデル差が大きく、安価な板タブでもショートカットキーを備えた機種はあります。
快適性に関わる部分
- 無線接続の有無
高価な板タブは、無線接続と有線接続の両方に対応しているモデルが多いです。
また、同じ無線機器でも複数機器の切り替え機能などの差があります。 - 本体の厚み
高価な板タブは薄型設計のモデルが多く、机の上で邪魔になりにくい傾向があります。
安い板タブだと後悔する?高い板タブじゃなきゃダメ?
ここまで高価な板タブのメリットを紹介していきましたが、
実際のところ、安価な板タブでもイラスト制作そのものは問題なく行えます。
線画・色塗り・簡単な漫画制作くらいであれば、入門向けモデルでも十分対応可能です。
高価な板タブは、絵が上手くなる道具というより、
長時間作業を快適にしたり、作業効率を上げたりするための機材というイメージが近いです。
そのため、初めて板タブを買う人が、いきなり高価なモデルを選ぶ必要はありません。
逆に、「買ったけど結局あまり使わなかった」となってしまうと、かなり勿体ないです。
もちろん、高価な板タブには便利な機能が多く搭載されています。
ですが、人によっては不要な機能もあるので、用途次第ではスペックを活かしきれない場合もあります。
例えば筆者の場合、無線接続機能はそこまで重視していないので、
その分価格を抑えたいと思ったりもします。
このように、「自分に必要な機能かどうか」を考えて選ぶのが重要です。
まとめ
今回は、安い板タブと高い板タブの違いについて、実際のスペックをもとに整理しました。
結論としては、初心者であれば安い板タブでも十分です。
One by Wacom small のような入門機でも、イラストを描くための基本性能はしっかり備わっています。
一方で、高い板タブは「絵が描けるようになる」というより、
ショートカットキー、ダイヤル、Bluetooth接続、広い作業領域、薄型設計といった要素で、
長時間の作業を快適にするための機能が充実しています。
そのため、最初の1台としては、まず安い板タブから始めるのが無難です。
毎日長時間使う、作業効率を上げたい、ショートカットを活用したいという人は、
高い板タブを選ぶ価値があります。
板タブ選びで大事なのは、価格の高さではなく、自分の使い方に合っているかどうかです。
必要な機能を見極めて選べば、無駄なく満足度の高い買い物になりやすいです。


